便秘と下痢のメカニズム
さまざまな病気の症状として、便秘と下痢が現れます。
しかし、病気などではなくとも、もっと身近なことでも下痢や便秘は起こります。
食事のかたより、ストレス、暴飲暴食、運動不足、冷え、加齢、感染症なども原因として考えられます。
便秘や下痢をしているときは、何かしらの原因があって、腸内環境の乱れのサインとして捉えていきましょう。
早めに察知することで、心身の健康の維持につながるはずです。
便秘と下痢のメカニズムとは
基本的な排便の流れは以下の通り
便の生成の流れ
1.食物は口腔で、唾液と混ざりながら、細かく噛み砕かれます。
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2.胃に入り、強い酸性の胃液で、ドロドロに溶かされます。
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3.粥状になった食べ物が、十二指腸に送られます。
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4.胆嚢から胆汁、膵臓から膵液が十二指腸へ分泌。
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5.消化物と消化液を合わせると、1日の送料が約9リットルになります。
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6.小腸で約7リットル、大腸で約2リットルは吸収されます。
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7.大腸で便が生成されます
小腸・大腸の水分吸収と下痢と便秘
腸が動くことを「蠕動運動」といいます。
蠕動運動が活発な時には、便の腸内の滞在時間が短く、水分吸収が不十分になります。
そこに腸からの水分分泌が加わると、軟便や下痢になってしまいます。
逆に蠕動運動が鈍い場合には、水分吸収が促進され、腸からの水分分泌も低下しますので、便秘になりやすくなります。
病気だけでなく、ストレスや運動不足、暴飲暴食などが、腸の働きに影響を与えて、便秘や下痢になってしまいます。
まとめ
解剖学、生理学のお話ですが、ちょっぴり構造と働きをしっておけば、違和感や痛みなどの異常がある際に、どこが悪いのか判断がしやすくなることがあります。
便の状態と合わせて、すこし詳しくなりましょう。