食中毒菌(人獣感染菌) 悪玉菌
カンピロバクター 属:Campylobacter
Campylobacter属菌には十数菌種が知られてますが、ヒトの腸炎の原因菌としてはC. jejuniが95%以上を占めています。
食中毒を引き起こす可能性のある菌で、動物から人への感染の可能性もあります。
ニワトリ、ウシ、ブタなどの家畜の腸内に住んでいる細菌ですが、これが付着した食品を食べてしまうと食中毒を起こしてしまう場合があります。
カンピロバクター感染症では、発熱、腹痛、下痢、血便を伴う腸炎症状がみられす。
2-5日で回復することが多いのですが、適切に治療をしないと症状が長引く場合もあります。
カンピロバクター腸炎
感染後2-7日程度の潜伏期の後、発症します。
主な症状は腹痛、下痢、嘔吐といった急性胃腸炎症状。
下痢は激しい水様下痢が多く、血便も伴うことも多い。
消化器症状に1-2日程度先行した高熱や頭痛、脱水といった全身症状を伴うことも多いですので、インフルエンザや髄膜症との鑑別が必要になります。
腹痛は右下腹部に最も強く感じることが多く、虫垂炎と類似しています。
カンピロバクター食中毒を防ぐ方法
鶏肉の関与が疑われているカンピロバクター食中毒の発生原因と考えられているのは、主に次の3つです。
カンピロバクター食中毒を防ぐ方法
- 鶏肉の加熱不足
- 鶏肉に付着していた菌が、調理器具や手指を介して他の食品に付着し、それを摂取した。
- 生または生に近い状態の鶏肉を食べた。
このような原因によって食中毒にならない(引き起こさない)ように、応用・対策編のQ&Aをお読みください。