はじめに 統合失調症は精神疾患の中でも最も治療に長期間を要する疾患の一つです。日本でも世界でも抗精神病薬(抗うつ薬とは異なる種類の薬)が中心的な治療法となっており、多くの患者さんが薬物療法を継続しています。 しかし、近年は副作用や依存性、耐性の問題から「減薬」や「断薬」を希望する患者さんも増えています。 本記事では、統合失調症の薬物治療に関して「日本と海外の処方事情の違い」を中心に解説し、さらに減薬の注意点や安全に進めるための鍼灸師・東洋医学の観点からの対応策をお伝えします。 1. 日本と海外の統合失調症 ...