認知症・アルツハイマー病

鍼(はり)の刺激は認知機能の低下予防にも!頭のモヤモヤをスッキリ

投稿日:2019年1月7日 更新日:

2013年に米国の医学誌に認知症の予防、改善に「はり治療」のツボへの刺激が効果があるという報告がされました。

この記事でわかること

認知症には、鍼(はり)の施術が効果あり

鍼の刺激と栄養の組み合わせで相乗効果

認知症に鍼(はり)刺激、ツボへの刺激が効果あり!

認知症、認知機能障害の改善に「鍼治療」の効果が報告されています。*1もう数年も前から、海外では認知症改善への研究・対策が進んでいます。中でも鍼治療の効果注目を集めています。

この研究によると、鍼治療は血管認知症の改善に有効であるとの結論づけています。簡単にいうと、鍼治療による、適切な経穴(ツボ)への刺激は体内の酸化を抑えて、神経の伝達を改善するとしています。

さらに鍼治療により体内の炎症を抑えて、血管性の認知症を改善することが報告されています。*2

そして、認知症における興奮行動を抑える効果も報告されています。ここでは、鍼治療ではなく指圧などの『ツボを使った療法』での研究ですが、「徘徊(はいかい)」が減少し、言葉や肉体による攻撃性が軽減するといった効果があり、明らかに改善したとあります。
掲載されたのは「Journal of Clinical Nursing」というアメリカの医学誌です。

認知症との付き合い方を考える

厚労省の予想によると2025年には70歳以上の高齢者の4人に1人は認知症だそうです。まあ、数はオーバーかなと思いますが、楽観できないのも事実。それだけ、多くなる要素があるということです。

うちのおばあちゃんもなくなる直前には認知症で、どんどん記憶がなくなりました。おばあちゃんは元気な時は80歳を超えるまで按摩さんの仕事をして、常連さんもたくさんいて、動きまくっていた人でした。それだけに、徐々に記憶がなくなっていく恐怖、少し出かけると自分の家がわからなくなる不安など、計り知れません。

さらに周りで支える、うちの母親やおじさんなどの姿を見ていて思ったことは、介護に関する家族の負担や自分の母親に記憶を無くされた悲しみはできるなら経験して欲しくありません。

東洋医学的「認知症」の捉え方とは?

東洋医学的認知症の原因と改善方法

ツボへのはり治療が万能ではありません。他の生活習慣の見直しも当然、実践すべきです。そのための栄養指導もお任せください。
認知症予防・改善のための栄養に関して詳しく知りたい方はこちら!

東洋医学と普段の食事からの観点でお話します。現代の食事は炭水化物に偏っています。炭水化物は糖質です。砂糖のように甘さはありませんが、お茶碗1膳分の白米で約55グラムの糖質を摂取してしまいます。角砂糖にして14個分にもなります。

東洋医学では『体の気の流れを「自然」に置き換える』

それを毎日3食、間食でおやつ、ジュース、デザートにフルーツ・・・となると1日に摂取する糖質は過剰すぎるくらい過剰です。特に年齢を重ねて、基礎代謝が落ちて、運動不足になるとさらに、過剰になってしまいます。

上の五行図(東洋医学の基礎となる考えです)を見てみると、黄色の部分に「甘み」があります。適度な「甘み」であれば、「脾」の働きをよくしますが、過剰摂取は「脾」の機能を障害してしまいます。

このとき『気』は「脾」の次は「心」へと流れます。つまり甘いものを食べすぎて、「脾」の機能が落ちると、「心」への気の流れが滞ってしまいます。東洋医学では「脾」は内臓の働きを司り、「心」は脳の働きを司ります。

簡単にいうと、甘いものを食べ過ぎると、悩みや心配事が気になり、不眠など体調を崩すことが多くなる。さらに悪化すると、脳の働きが低下して、喜びや興奮の感情の起伏が激しくなったり、極端に落ち込んだりしていきます。この状態から抜け出せないと、脳の働きがどんどん低下してしまい、物忘れや物事に対する意欲がなくなってしまいます。長期間、この状態にいると認知症にも陥ってしまいます。

「心」の機能が落ちると、当然、他の臓器への影響も出てしまいます。

認知症予防・改善には「脾」と「心」の気を充実させる!

それでは具体的に「脾」と「心」の気を充実させるためのツボを1つずつご紹介しますね。治療では、たくさんのツボを刺激しますが、ここで紹介するのはお家でもできるものなので、予防のためにお風呂に入りながらでも押してください。

「心」の気を充実させるツボ『神門』

神門(しんもん)
取穴部位:手関節掌側横紋の尺側にあり、豆状骨の上際で尺側手根屈筋腱の橈側
手首と腕の境目の小指側にあります。

「脾」の気を充実させるツボ『三陰交』

三陰交(さんいんこう)
取穴部位:内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際、脛骨内側顆の下際から下5寸
内くるぶしの上端から指4本分上にあります。スネの骨の際に取ります。

鍼灸師直伝!『ツボ』を押す3つのコツ

コツ① ツボに向かって、まっすぐ垂直に5 秒以上押す。

そして『まじない』をします「これを押せば、ボケない。認知症予防になる」という具合に脳へ覚えこませます。バカにしてはいけません、人の脳は簡単に騙されることがわかっていますので、まずは騙されたと思って呪文を唱えながら押してください。

コツ② 皮膚の奥の少し窪んでいるところが『ツボ』

もちろん下記に述べるように、位置はあります。そのあたりの、皮膚をさすってみて少しくぼみがあるところが『ツボ』です。慣れてくれば、すぐにわかるようになります。もしわかりにくければ、近所の鍼灸院で教えてもらってください。

コツ③ 押す時は「少し痛いくらいの強さ」で

使う指は「親指」がいいと思います。そしてツボの位置を探って、その皮膚面に対して垂直にまっすぐ押します。押し方は、少し痛いくらい。痛くて気持ちいいくらいの強さで押しましょう。

まとめ

認知症には、兎にも角にも予防。それでもなってしまったら早期に発見。これは家族の勤めです。できるだけ!!早く発見してあげて、東洋と西洋の医学をいいとこ取りして回復したあげることです。

生活習慣を整える。

「食事、運動、睡眠」

ここを徹底して整えます。鍼灸、整体、栄養&運動指導。

認知症のタイプにはいくつかあります。血管性のものであれば予防ができます。遺伝によるものも、検査により早期発見できます。
もっとも、回復を遠ざけているのは、諦めて情報を求めないことです!

本人のためにも、ご自身の介護疲れにも!

参考文献

*1

Journal of Clinical Nursing(Wiley Online Library)

Acupuncture as a multifunctional neuroprotective therapy ameliorates cognitive impairment in a rat model of vascular dementia: A quantitative iTRAQ proteomics study

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cns.13063

 

*2

Journal of Clinical Nursing(Wiley Online Library)

Acupuncture inhibits TXNIP‐associated oxidative stress and inflammation to attenuate cognitive impairment in vascular dementia rats

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cns.12773

 

*3

Journal of Clinical Nursing(Wiley Online Library)

The efficacy of acupressure for decreasing agitated behaviour in dementia: a pilot study

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2702.2006.01428.x

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杉本敏男

大阪八尾市でダイエットと腰痛を栄養で解消する整体院を経営しています。身体だけでなく精神的な痛みや疲れも栄養を変えれば大抵は改善してしまいます。もしあなたがどこへ行ってもよくならない、痛みを抱えておられるのであれば当院へ一度、お越しください。

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