冬に食欲が増える理由
寒くなると食欲が増すというのには、実は科学的根拠がはっきりしていなくて、いつくかの仮説があります。
冬には使うエネルギーが増えるので空腹を感じやすくなるということを聞いたことがあるかもしれませんが、それ以外には「日照時間の短さ」も関与していると言われています。
1年間で晴れの日が少ない地域の人に、うつ症状の人が多い、という統計があります。
日照時間と食欲
うつ病の一つの原因として、脳の中で「セロトニン」という物質の分泌量が減ることで怒るといわれてます。
セロトニンが適切に分泌されるには、光の刺激が目から脳へ伝わることが重要になります。
だから、晴れの日が少なく、日光を浴びない期間が長くなると、セロトニン不足につながり、うつと似たような症状が起きてしまいます。
日本には四季があり、夏に比べて、冬の間は日照時間が短く、光の刺激が減ってしまいます。
冬至(12月20日頃)は、夏至(6月20日頃)と比べて、約5時間も日照時間が短くなってしまいます。
冬場の日照時間の短さは、脳内のセロトニン不足を招きます。
冬にみられる「冬季うつ」の原因は、日照時間の短さにあると考えられています。
食欲を抑えるセロトニン
セロトニン不足は食欲増加につながる
セロトニンは、食欲と関係があります。
ストレスや嫌なことがあって憂鬱な気分になると、ついバカ食いしてしまったという経験が誰にでもあると思います。
脳の食欲を感じるセンサーがあって、セロトニンにはこのセンサーの働きを抑えて、食欲も抑える作用も確認されています。
つまり、セロトニンが適切に分泌されれば、食べたいという行動をおさえることができるわけです。
なので、冬に日照時間が減ると、セロトニンの分泌が減り、食欲のセンサーを抑えることができなくなり、食べたいという行動が抑えられなくなってしまうということです。
冬場こそ、積極的に外に出るようにして、朝日を20分程度浴びるようにしましょう。
タンパク質とビタミンB
セロトニンを適切に体内で作ろうとする際に、必要な栄養素はタンパク質とビタミンB群です。
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