「腰の骨盤のところ押すとめっちゃ痛いけど病気とか大丈夫?」
「マッサージして押すと腰のところに痛みと脚にしびれがでる、どうやって直すの?」
腰を押して痛みがあるときは坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などが一般的に考えられます。それぞれどんな病気なのか、整形外科での対処法と整体での対処法をわかりやすく解説いたします。
この記事の編集者
柔道整復師、はり師・きゅう師 杉本接骨鍼灸院 院長 杉本敏男
北海道大学、アリゾナ州立大学を経て、柔道整復師の国家資格を取得、その後柔道整復師養成学校の立ち上げ、教員を経験ののち栄養をベースに健康になるための整体を広めている。
院長
腰を押すと痛い時に考えるべき腰痛の原因
日本整形外科学会の調査によると、日本で腰痛を訴える人の数は約3000万人にもなるとのことです。
ただ、腰痛といっても、同じ症状のものばかりではありません。また原因もさまざまです。
腰痛の原因には脊椎の病気、内臓の病気、神経の障害によるもの(腰部脊柱管狭窄や腰椎椎間板ヘルニアなど)、整形外科のレントゲンの検査では原因が特定しにくい非特異的腰痛に分けることができます。
腰痛を訴える患者のうち約1%ほどが脊椎の病気や骨折によるものです。これには、化膿性脊椎炎、癌の骨転移、圧迫骨折などがあります。
次に腰痛全体の2%ほどが内臓の病気が原因になるものです。内臓から多くの神経のが腰に伸びているため、膵炎、腎盂腎炎、尿路結石、十二指腸潰瘍、子宮内膜症などでは腰痛を訴えることがあります。
腰の神経の障害による痛みは腰痛を訴える人の約10%ほどにもなります。
腰を押して痛い時、85%の原因は不明とされるトンデモ理由
残りの約85%は原因を特定しにくいということで「非特異的腰痛」とされます。一般に腰痛症や坐骨神経痛などがこれに当たります。
非特異的腰痛の原因はレントゲンなど整形外科ではわからないとされ、多くは筋肉が硬くなったり、関節の機能的な問題によることが多いです。
だから腰痛を訴える15%の人は危険度が高く、整形外科などの病院への受診をして原因を明確にし、治療をするべきです。しかし、85%もの腰痛を訴える人は病院へ行く必要もありません。
腰を押して痛いけど、危険ではない腰痛の対処法
病院へ行く必要のない腰痛の場合は、ほとんどが運動不足によるものです。体操やストレッチを自宅での習慣に取り入れつつ、マッサージや整体のケアを受けることで改善が早くなります。
まずはあなたの腰痛が「非特異的腰痛」であることを確認した上で、正しい治療方法を選択してください。以下を読んでいただくとあなたの腰痛の改善が早くなるはずです。
腰を押して痛いなら、まず疑う「坐骨神経痛」ってどんな病気?
坐骨神経痛とはどんな状態のことを言うのか?病院の説明ではよくわからないですよね。できるだけわかりやすく説明していますので、自分の状態をよくしって治療してください。
坐骨神経痛で腰を押して痛くなるのはなぜ?
なんで私だけ、こんな痛くて辛い思いをしなくちゃいけないのか?なんで坐骨神経痛になってしまうのか原因を明らかにして二度と痛みを感じない生活に戻りましょう。
腰を押して痛い時、坐骨神経痛と脊柱管狭窄症との違いとは?
整形外科ではレントゲンやMRIの検査を受けることができます。主に骨の異常が見つかりますが、筋肉に異常があっても見つからないことが多いです。画像診断でもわからないこともあります。脊柱管狭窄症、ヘルニア、坐骨神経痛という診断を受けて、通院を続けてもよくならないなら、一度、整体での徒手検査を受けて、治療をすすめてみませんか?
坐骨神経痛で腰を押して痛い時の11個の評価法とは?
坐骨神経痛は症状の一つです。手術を勧められても、しなくていい場合もあります。なぜなら、レントゲンなどの画像診断では筋肉が原因での痛みや痺れが判断しにくいからです。整体での治療についてお話ししますね。
腰を押して痛い時の手術はどうなる?!
手術を勧められたけど、やっぱり術後の経過が気になる。いいって言う人と、手術しなければよかったと言う人、バラバラ。なんでこうも結果が別れるの?
坐骨神経痛で腰を押して痛い以外に症状にはどんなものがあるの?
あなたの辛い症状は本当に坐骨神経痛ですか?勝手に思い込んでいませんか?腰痛や五十肩の症状などでも「思い込み」はよくあります。そのことで、治るはずのものも治らなかったり、治癒が遅れたりします。まずはあなたの状態を判断しましょう。
坐骨神経痛で腰を押して痛い時の予防法
坐骨神経痛の軽いものであれば、自宅でストレッチや体操、軽い筋トレをすることで回復することもあります。治療と同時進行で実践することで回復が早くなります。ぜひ日課に取り入れて、悩みを解決しましょう。
坐骨神経を根本的に回復する!まとめ
整形外科の診断と治療だけで坐骨神経痛を諦めるのは早いです。ここに「まとめ」たように、原因や症状は非常に多岐にわたっています。整形外科の画像診断は原因を明らかにするための一つの方法にしか過ぎません。
現在の日本の画像診断の在り方は海外のそれとは大きく違います。事実として海外の方が腰痛人口は圧倒的に少ないです。坐骨神経痛も含めて、日本の人口に対する腰痛人口がとても多いということを理解してください。そうすれば一方向だけの判断で治療を進めることのリスクを分かっていただけると思います。
長年悩んでいたとしても、あなたの痛みを解決する方法が見つかるかもしれません。